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ルル (オペラ) : ミニ英和和英辞書
ルル (オペラ)
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ルル (オペラ) : ウィキペディア日本語版
ルル (オペラ)

ルル』(')は、アルバン・ベルク台本・作曲のオペラ。原作は「ルル二部作」と呼ばれるフランク・ヴェーデキント戯曲『地霊』(, 1895年)と『パンドラの箱』(, 1904年)。
作曲が進行中だった1934年8月28日付けの手紙で、ベルクは亡命中だったアルノルト・シェーンベルクに、「最愛の友!」の言葉と共に全曲を献呈している。
クラシック音楽史上初めてヴィブラフォンを使用した曲として知られている。)は、アルバン・ベルク台本・作曲のオペラ。原作は「ルル二部作」と呼ばれるフランク・ヴェーデキント戯曲『地霊』(, 1895年)と『パンドラの箱』(, 1904年)。
作曲が進行中だった1934年8月28日付けの手紙で、ベルクは亡命中だったアルノルト・シェーンベルクに、「最愛の友!」の言葉と共に全曲を献呈している。
クラシック音楽史上初めてヴィブラフォンを使用した曲として知られている。
==歴史==
ベルクが最初に『パンドラの箱』の上演を見たのは1905年カール・クラウスによる上演だったが、オペラ化に着手したのは1929年、もう1つのオペラ『ヴォツェック』を完成させた後だった。ベルクは作曲に当たり、原作から省察的な会話部分を削除し、映画の幕間劇を挿入することによって『地霊』と『パンドラの箱』を結合させた。1933年秋、ベルクは第2幕の『ルルの歌』のスコアとピアノ譜をアントン・ヴェーベルンの50歳の誕生日に贈っている。翌1934年には、上記のとおりシェーンベルクに全曲を献呈したが、遠くからしか彼の誕生日(9月13日)を祝えないこと、曲そのものではなく献辞しか贈れないこと、そして曲が未完であることを詫びている。
その後もこつこつと作曲を続けたが、1935年ヴァルター・グロピウスアルマ・マーラーの娘マノン・グロピウスが亡くなり、ベルクは『ルル』を中断して、マノンのために『ヴァイオリン協奏曲』を作ることにした。曲はすぐに完成したが、その年の末にベルクが敗血症で急死してしまったため、『ルル』は未完に終わった。残されたものは、第3幕第1場までの268小節と、おおよその楽器編成を指示したその後の抜粋楽譜(short score)だった(詳細はこちら を参照)。さらに、第3幕終結部が組曲という形で抜粋・作曲されていた(下記参照)。
エルヴィン・シュタインが全3幕のピアノ・ヴォーカル・スコアを書き、ベルクの未亡人ヘレーネはオーケストレーションをアルノルト・シェーンベルクに依頼した。シェーンベルクはいったん承諾したものの、送られてきたベルクのスケッチを見て、いろいろな理由から断った。ヘレーネは他の作曲家による補筆を拒み、1937年6月2日チューリッヒ歌劇場での『ルル』の初演は、最初の2幕とソプラノと管弦楽のための『オペラ"ルル"からの交響的小品(ルル組曲)』(1934年)の一部で上演された。クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ルル役アニャ・シリヤ(Anja Silja)の録音(デッカ/ロンドン、1976年録音、1978年発売)もこの形式に従っている。

その後もヘレーネは補筆を厳禁していたが、彼女には秘密のうちに完全版作成への試みは続いていた。1962年、本作を出版したウニフェルザル出版社が、かねてよりこの作品に関心を持っていたフリードリヒ・チェルハへ補筆を密かに依頼していたのである。1976年にヘレーネが亡くなった後に公表された新資料も元にして、チェルハは12年かけて『ルル』の3幕版を完成させた。補筆版の存在が明らかになると、ヘレーネが設立したアルバン・ベルク基金はチェルハ補筆版の出版に反対して法的処置を執ったが、最終的に2幕までと3幕の補筆版とを分けることでようやく出版を認めた。こうして『ルル』3幕版は1979年に出版され、同年2月24日ピエール・ブーレーズの指揮、パトリス・シェローの演出でガルニエ宮にて世界初演され、大きな反響を呼んだ。
ルルを演じたソプラノ歌手には、前述したアニャ・シリヤ(後にゲシュヴィッツ伯爵令嬢を演じたこともある)の他、Nuri Hadzic(1937年初演)、アンネリーゼ・ローテンベルガー、イヴリン・リアー、テレサ・ストラータス、ナンシー・シェイド(Nancy Shade)、ジュリア・ミゲネス(Julia Migenes)、カラン・アームストロング(Karan Armstrong)、パトリシア・ワイズ、クリスティーネ・シェーファー、マリス・ピーターゼン(Marlis Petersen)、アナート・エフラティー、ローラ・エイキンらがいる。日本人による初演(3幕版)は天羽秋恵・飯田みち代による(日生劇場)。その後、佐藤しのぶが2幕版で演じたが、のち琵琶湖ホールにおける上演でも飯田みち代が演じた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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